先日、大阪府立大学で当院で治療していた12歳で第3度房室ブロックがある子にペースメーカーを設置してもらいました。開胸して心筋に2つ電極を縫い付け小さな作動装置を胸壁皮下に埋め込みました。大変高価な機器ですが、飼い主様の深い深い愛情と大学の先生のご尽力で実現しました。動物ではあまり出会わないことなので手術を見学させていただきました。
心臓に小さなチップを縫い付けるのですが、拍動しているので、なかなかキビシイのですが、大変手際よく手術して下さいました。作動し始めて心拍数が80に設定された心臓が動き始めるのには本当に感動しました。ベットサイドにおいた大きなパソコンでワンちゃんに埋め込んだ本体を設定していました。ただ非常に奥が深くうまく説明できません。ヒトに設置されている先生が立ち会われていたのにも大変驚きました。普段はお医者さんと組んでおられて年間500例はされているそうです。(すごい!) とてつもないレベルの差を感じた1日でしたが、非常に刺激になりました。この子を事故なく見守っていくのが、自分の責務だと考えています。ありがとうございました。
谷 憲一郎(院 長) 2017年11月28日