岩波新書の血圧の話という本を読みました。ヒトに使う薬はカルシウム拮抗薬、血管拡張薬ACE阻害剤、ベータ遮断薬、利尿剤だそうです。犬では脳卒中や動脈瘤はありませんが、腎臓病、心臓病はよく来られます。最近の動物病院ではこれらの薬を毎日のように出しています。以前は利尿剤ぐらいだったのがこれらの薬を組み合わせて最高血圧は160mmHg以下になるように投薬しています。160を超えて高血圧だった猫は時間とともに腎臓病が進行するそうです。近い将来、自宅で犬や猫の血圧を測ってもらう日も来るんではないでしょうか。
谷 憲一郎(院 長) 2012年4月12日