猫には甲状腺機能亢進症という病気があります。高齢で食欲は異常にあるのに痩せてきて行動が活発化するというのが基本的なパターンですが、なかなか症状が隠れて見つけにくい事もあります。17歳のノンちゃんは(仮名)お尻の肛門腺が自潰して治療しておりました。若干、腎機能の低下がありましたが、17歳ですのでこんなものかなあと考えていましたが、「最近、食事を何度も欲しがるのよ.」というオーナー様のお話を聞き調べてみましたら、案の定、数値が上昇しておりました。いつも思うのですがオーナー様の一言は非常に参考になります。動物病院に来られる方は本当によく自分のワンちゃん猫ちゃんを観察されているなあというのが結論です。製薬メーカーには啓発ポスターもあるようです。
獣医師日誌 2022年6月1日